猫とワタシ

ヨガのある暮らし ーCalm Oneself Yoga-

Calm Oneself  自分自身が穏やかになること。 そんな思いで、京都・宇治・城陽でいろんなヨガ教室を主宰しています。 自分に気づくヨガとの出会い。 ヨガは生きることそのものです。 そして、 我が家の猫たちが、一番の私のヨガの師匠。  猫の話も少しだけ。

この記事のみを表示する「罪の余白」

本のはなし

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内容紹介
高校のベランダから転落した加奈の死を、父親の安藤は受け止められずにいた。娘はなぜ死んだのか。自分を責める日々を送る安藤の前に現れた、加奈のクラスメートの協力で、娘の悩みを知った安藤は。

内容(「BOOK」データベースより)
どうしよう、お父さん、わたし、死んでしまう―。安藤の娘、加奈が学校で転落死した。「全然悩んでいるようには見えなかった」。クラスメートからの手紙を受け取った安藤の心に、娘が死を選んだ本当の理由を知りたい、という思いが強く芽生える。安藤の家を弔問に訪れた少女、娘の日記を探す安藤。二人が出遭った時、悪魔の心が蠢き出す…。女子高生達の罪深い遊戯、娘を思う父の暴走する心を、サスペンスフルに描く!

この作家の作品はなんとも言えず怖い。
ここまで人間には心の闇があるのかと思うほどの心理描写が秀逸だ。

図書館に行くたびに必ず借りたいと思う作家のひとり。


今回もすごかった。
少々、胸が悪くなる。
現代の社会問題ともいえるいじめ。
最近少しずつ世に広まってきた大人の発達障害。
とらえる視点もキャッチ―だ。

私が一番印象に残った部分は実はストーリーとは全く関係ないことだった。
登場人物のひとりである「小沢早苗」の言葉。
この言葉は小沢早苗とその彼氏との一場面で、全くストーリーの付箋でもなく、実際に何も関係ない。
しかしながら、私が常日頃思っていることだった。

ヨガのインストラクターをしていると必ずと言っていいほど出てくるスピリチュアルな神という存在。
あぁ、私と同じ考えの人がいるんだなと思った。
おそらくヨガインストラクターの中には、めったにいないのではないだろうか。。。

その一文を抜粋。

彼は穏やかに話し始めた。
早苗が今辛い思いをしているのは、早苗のせいなんかじゃないんだよ。神様が与えてくださった試練なんだ。
(略)
そこに一度身を委ねてしまえば、苦しみも悲しみも迷いも怒りも寂しさも焦りも全部消えてなくなる。
彼の言葉に、早苗は首を傾げた。
神様とは何ですか。
彼は柔らかく微笑んで答えた。
天におられる大いなる存在だよ。
早苗には彼の言っていることがわからなかった。
混乱と同時に頭に浮かんだのは、その神様とは人間が楽に生きるために創り出した装置なのではないか、という考えだった。
装置ーあるいは、とめどない思考を停止させるための手段に過ぎないのではないか。
(略)
機能の通りに考えるのをやめ、ただ信じ込むこと。それ自体が才能なのだと、早苗は気づいた。同時に、自分にはその力さえないことも。


この後、全く理解しあえない二人の関係は完全に破滅へと向かう。


私は、自分自身を何かに委ねるというか自分の力ではどうにもならず、任せてしまうというのは実はよくわかっているように思う。
だけど、ヨガで良く出てくる「神の存在」や「スピリチュアル」というのがよくわからない。
わからないというより、なんだかなぁ~と白けた気持ちになる。

こんなヨガインストラクターもいてもいいのかなと、この小説で少し救われる。

小説には、こんなふうに、本編と全く関係ないことにも反応することもあるのだなと知る。


この小説は映画化もされたようで、映画でこの部分が削除されていないことを願う。



芦沢央さん。

目が離せない作家です。

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この記事のみを表示する「君たちは どう生きるか」

本のはなし

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人間としてあるべき姿を求め続ける
コペル君とおじさんの物語。
出版後80年経った今も輝き続ける
歴史的名著が、初のマンガ化!

1937年に出版されて以来、
数多くの人に読み継がれてきた、
吉野源三郎さんの名作「君たちはどう生きるか」。
人間としてどう生きればいいのか、
楽しく読んでいるうちに
自然と考えるように書かれた本書は、
子供はもちろん
多くの大人たちにも
共感をもって迎えられてきました。
勇気、いじめ、貧困、格差、教養、、、
昔も今も変わらない人生のテーマに
真摯に向き合う
主人公のコペル君と叔父さん。
二人の姿勢には、生き方の指針となる言葉が
数多く示されています。
そんな時代を超えた名著が、
原作の良さをそのままに、
マンガの形で、今に蘇りました。
初めて読む人はもちろん、
何度か読んだことのある人も、
一度手にとって、
人生を見つめ直すきっかけに
してほしい一冊です。
《全国学校図書館協議会選定図書》

大ベストセラー!

次男が購入し読んだということで、私にこの本を譲ってくれました。

読んでみました。


何度も胸が熱くなり、苦しく、涙がこぼれました。
やっぱり年のせいかもしれません。

内容は人間にとって、大切なことは何か?ということに終始しています。
このことに関しては、私は小学校1年生の頃には、はっきりと自覚して考えていたことを記憶しています。
そして、今もなお考え続けていますが、その核となる考えは、全く変わっていません。

その核となる考えこそが、この本書の随所に書かれていることにほかなりません。
それで、私は誰もが、当たり前のこととして必ず考えることだと思っていました。
しかしながら、今時を経て、この本が再販され、さらに漫画となり、ベストセラーになっているということは、自ら考えている人が少ないということなのかもしれません。

この「人間とは?」という問いと答えは、究極のところ、当たり前のことではないかと思うのです。

他人の目に立派に見えるようにと振る舞っている「立派そうに見える人」
と、
誰の目も気にすることなく、自分の魂に背かず生きる「立派な人」
とでは、雲泥の差があります。
目をくらませないようにしたいものです。

人間にとって、どんな苦しみも辛いですが、一番心に突き入り一番辛い涙を絞り出すとされる
ー自分が取り返しのつかない過ちを犯してしまったという意識ー

損得ではなく、道義の心からの「しまった」という気持ち。
この苦しみから逃げず、誤りから立ち直ることで本当の意味で立派な人間になれるとしたら、苦しみをたくさん知っている人こそが立派な人だということになります。

どう生きるか?

それは、すべて自分次第ということでしょうか。。。


合掌


この記事のみを表示するいじめは、なくならないらしい。。。

本のはなし

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今日は、成人式。
我が家の息子3人は、もうすでに成人式を終えた。

こんな雨の日だと晴れ着姿が残念だなと思う。


私自身の成人式はまだ1月15日だった。
雪の中、振り袖姿で、京都会館に行ったなとかも思い出す。

昨日は、大学ラグビー決勝戦!
今日は、高校ラグビー決勝戦!

どちらもテレビで観た。
あまりに素晴らしい試合で、そんなにラグビーを知らない私でも、感動を覚える。

そんなすがすがしい人間の姿とは裏腹に、「いじめ」は、なくなることがないらしい。
図書館に予約していた本。

内容紹介
「いじめ」を脳科学する

「子どものいじめ撲滅」に向けて、大人たちが尽力している一方で、大人社会でも「パワハラ」「セクハラ」などの事件が後を絶ちません。しかし、「脳科学的に見て、いじめは本来人間に備わった“機能"による行為ゆえ、なくすことはできない」と、著者である脳科学者・中野信子氏は言います。ならば、いじめに対するアプローチ法を変えて、その回避策を考えていくことが、良好な人間関係を維持するためには得策です。本書では、子どもの仲間はずれやシカト、大人のパワハラ・セクハラなど、世代を問わない「いじめ」に関して、その回避策を脳科学の観点から説いていきます。

人間の脳というのは、ものすごいシステムになっている。
自分に意思というがあるのかどうかも分からなくなってきた。

脳というものに翻弄されているようにも思う。

成人し大人になったからと言って、全く自分をコントロールすることもできず、いじめを根絶することは不可能なのか。。。
人間として生きるというのは、なかなか面倒なことだ。

ただ、静かな気持ちで、
幸せダァ~と思いながら、日々を過ごしたい。

そんな脳にしといてくれないものか???

いったい誰に、どこに、
そのことをお願いしたらいいのかも、分かりはしないけど。。。


この世はわからないことばかりだと、また少しだけ、わかった。

合掌




この記事のみを表示する「希望が死んだ夜に」

本のはなし

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内容紹介
神奈川県川崎市で、14歳の女子中学生の冬野ネガが、同級生の春日井のぞみを殺害した容疑で逮捕された。少女は犯行を認めたものの、「あんたたちにはわかんない」と動機は全く語らない。
なぜ、美少女ののぞみは殺されたのか。
二人の刑事が捜査を開始すると、意外な事実が浮かび上がってくる。
希望の「希」という漢字が「ねが(う)」と読むことから名づけられた、ネガ。現在は、母親の映子と川崎市登戸のボロアパートに暮らしている。
母はあまり働かなくなり、生活保護も断られた。まわりに頼れる大人や友人がいないネガだったが、あるとき、運命的な出会いをした……。


この世の中には、いろんなことがあり、私の知っていることなんて、ほんのわずか。。。

この世の中には、いろんな本があり、私の読んだ本なんて、ほんのわずか。。。


そして、

奇跡のように、素晴らしい出会いがあるのも、人と本でも同じ。


この本はすごかった。

目の前に登場人物がいるような気がしてくる。

どの人物からも目が離せないし、読み進まずにはいられない。


事実がある。

たいして知りもしないのに、そのことから勝手に想像し、決めつける。
知らないうちに私だって、そんなことの繰り返しだろう。

事実と真実はだいたい違っている。
それは本人にしかわからないことばかり。。。

他人にはわからないが、わかろうとしたり、想像したり、寄り添うことは絶対的に大切だと幼いころから、そして充分大人になった今も思う。

たくさんの人に、今最も読んでほしい小説だ。

「ネガ、腐らないでほしい。」

私の勝手な強い願い。

希望

のぞみ

ねがう・ネガ


人生はあまりにも不公平だ。

あまりにも。。。


この記事のみを表示する「シングルマザー」

本のはなし

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内容(「BOOK」データベースより)
夫と離婚し、生活に困る技里、夫をマゾと疑う香苗、専業主婦を脱却したい奈保子、夫の浮気を知った朝美、シングルマザーの純愛の行方は?恋、仕事、家庭…悩み多き女性たちを襲う衝撃の結末。


初めて読む作家さんの本は期待が膨らみます。

何故か図書館のたくさん並ぶ本から、その背表紙が飛び出して見える本。
もちろん、本当に飛び出しているわけではありません。
本の方から呼びかけるように目に飛び込んでくるのです。

今回もそんな出会いの本です。

タイトルから、きつい内容かなと思いましたが、そうではありませんでした。

8つの短編から成り立っていますが、完全な短編完結ではなく、続きでもなく、いろいろ絡み合いながら、
結末は、あぁ、まさかの。。。

ほっとするところもいいです。

私のつたないこんな読んだ本の紹介を
参考にしているという方が案外おられて、
とてもとてもうれしいし、有難いなと思っています。

本を読むこと。

私が必ず毎日していること。

ヨガをすること。

また然り。。。

誰にも頼まれもしないのに、毎日必ずしていることって、間違いなくその人の強み!

あなたの強みはなんでしょうか?

好きこそ、ものの上手なれ。。。