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Calm Oneself  自分自身が穏やかになること。 そんな思いで、京都・宇治・城陽でいろんなヨガ教室を主宰しています。 自分に気づくヨガとの出会い。 ヨガは生きることそのものです。 そして、 我が家の猫たちが、一番の私のヨガの師匠。  猫の話も少しだけ。
2019年01月07日 (月) | 編集 |
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内容(「BOOK」データベースより)
誰もが振り向くような自慢の恋人をエリート医師に奪われてしまった省吾。あることからこの医師が彼女を殺してしまうと「知った」彼は、全てをなげうって奔走する。そんな省吾の「執着」に、周囲の人間はあきれ、次第に離れていってしまうのだが…。やがて、事態は思いも寄らない方向へ転じていく。痛々しいほど真っ直ぐな気持ちだからこそ、つかむことのできた「真実」とは。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
北國/浩二
大阪市出身。フリーライターを経て、2003年に『ルドルフ・カイヨワの憂鬱』が第5回日本SF新人賞に佳作入選。2005年に同書を刊行し、デビュー。第二長編『夏の魔法』がAmazon「Best Books of 2006エディターズ・ピック」の文芸ベストに選出される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

初めて読む作家。
なかなか良かったです。

小説の中の一節を紹介します。


「ねえ、省吾くん。天国と地獄の違いって知ってる?」

「いきなり何だよ?ガキみたいなこと言って」

「知らないみたいだから、教えてあげる」

「いいよ、そんな話。べつにカウンセリング受けにきたわけじゃないから」

「大きなテーブルに向き合って、大勢の人が食事をしているの」省吾の言葉を無視して、妙子は話しはじめた。

「大皿に食べ物が載っているんだけど、みんな馬鹿みたいに長い箸をもっているの。だから、箸で食べ物をつまんでも、箸が長すぎて自分の口にもっていけない。地獄の住人たちはね、無理して自分の口に入れようとするものだから、隣のひととぶつかったりして、喧嘩したり、苛立って罵り合うばかりで、けっきょくひと口も食べられない。でも、天国の住人はね、箸でつまんだ食べ物を、向かいの席に座るひとに食べさせてあげるの。それでみんな仲良く食事するのよ。考え方を変えるというのは、つまり、そういうことよ。」

凄いたとえを会話に放り込んでくるなぁ。。。

そう思ったところから、この作品がぐっと好きになりました。



本を読むと、こんなご褒美みたいな瞬間があります。


この作家の作品。

今度、図書館で絶対探そうと思っています。


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